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コレクション: STAGE1

温泉考 - 翻刻

温泉考 - ページ 39

ページ: 39

翻刻

もへるは深(ふか)く考(かんか)へさるあやまりなり又 |太冲(たちう)の説(せつ)に硫黄(いわう)といふものは温泉(おんせん) によつて生ずるものなり硫黄(いわう)はすな はち是湧泉(これゆうせん)の発(はつ)する滓(かす)なりといへる は是(これ)又あやまりなり右にいふことく 温泉(おんせん)も地中(ちちう)の陽火にて湧(わ)き硫黄(いわう) も地中(ちちう)の陽火土中(やうくわどちう)の膏液(こうゑき)を蒸(む)し こらすものゆへに硫黄(いわう)と温泉(おんせん)とつれ そふことはつれそふ理なれ共|必竟(ひつきやう)ずる ところ温泉は温泉|硫黄(いわう)は硫黄たとへは 地中(ちちう)の火(ひ)は母(はゝ)にして温泉(おんせん)と硫黄(いわう)は兄弟(きやうだい) なるかことし故に硫黄温泉を生すと いへるはもとより非(ひ)なり又温泉硫黄を 生ずといへるもあやまりなりそれゆへ 温泉ある所硫黄のなき所もあり硫黄 のある所温泉のなき所もあり又いづく