みんなで翻刻ver1

コレクション: STAGE1

温泉考 - 翻刻

温泉考 - ページ 42

ページ: 42

翻刻

鉛礬石丹砂礜石砒石(なまりばんせきしんしやよせきひせき)などの一切(いつさい)の異(い) 気(き)をうけず異気(いき)にそますして自然天然(しせんてんねん) 陰陽交会水火妙合(いんやうこうくわいすいくわしやうこう)のうぶのまゝにてそ の上に純陽硫黄(じゆんやういわう)の気(き)と太陰黄土(たいいんわうど)の精(せい) とをあわせ帯(おび)て沸(わき)出る温泉是(おんせんこれ)を極上 〳〵の良湯(りようとう)とす故に或は鉄漿(てつしやう)の臭気(しうき)を なしその外|種ゝ(しゆ〴〵)の異臭(いしう)あるはよろし からず臭(にほひ)はたゝ硫黄(いわう)の気あるをよしとす それもあまり甚(はなはた)しきにすくるはこのまさる ことなり又その味或は苦(にか)く或は酸(す)く或は しぶく種(しゆ)〳〵の異味(いみ)あるは甚(はなはた)あしくその 内しぶきと酸(す)きとは別るあしく左様の味 の湯はかならす小瘡梅瘡(しやうそうばいそう)の類の出(で) 来物(きもの)を裏(り)へおひこみて癒(いや)すものなり かならすその湯に浴(よく)すへからず是最下(さいげ) の毒湯(とくとう)なり味はたゝ白湯(さゆ)をのむに