みんなで翻刻ver1

コレクション: STAGE1

温泉考 - 翻刻

温泉考 - ページ 44

ページ: 44

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湯のくたり来るすち〳〵に相違ある故な り肥前温泉山(ひせんおんせんさん)の上に湯壺(ゆつほ)いくらもあり その湯壺(ゆつほ)の相去ること纔(わづ)か四五間或は 八九間のあいたなり纔(わづ)か見へ渡(わた)る程の 所のことゆえにその湯に差別(しやべつ)あるまし きことなるにその湯の色|米泔汁(こめのとぎしる)を見 るかことく白き湯あり又青黒色なる あり砥汁(としる)のごときありその湯皆|極熱(ごくねつ) にて人の浴(よく)すへき湯にあらす土人(としん)【左ルビ:ところのひと】これを 名つけて地獄(ぢごく)といふ浴(よく)せぬゆへにその性(せい) 効(こう)はしれねとも色さへかくのことく大相 違あるなれはその性(しやう)の相違(そうい)は決定(けつでう)なり 是|湯壺(ゆつほ)の所の土気に相違もなく沸(ふつ)す 地中の火に相違もなき筈なれともその 湯壺〳〵の水筋の相違或は土中にて 湯となりて後その湯のくゝり来る筋