みんなで翻刻ver1

コレクション: STAGE1

温泉考 - 翻刻

温泉考 - ページ 46

ページ: 46

翻刻

笑ふべきのみならずいまたかつて元気(けんき) の字義(じき)をしらされはなりしかし元気(けんき)の 論(ろん)はあながちに此書の主(しゆ)とする所に あらさる故にその説のつまびらかなる ことはこゝに略(りやく)す温泉(おんせん)の能毒(のうどく)のわかるゝ はあつきとぬるきとによることにあらす湯 筋の差別(しやべつ)によることなり故に極熱(こくねつ)の湯(ゆ) にも寒冷(かんれい)の性(しやう)をそなへし温泉あるへし 煎湯(せんとう)は熱湯(ねつとう)にても石膏(せきこう)の煎湯(せんとう)は寒性(かんしやう) なるかことし又さまて極熱(ごくねつ)にてなく共外の 物にそますたゝ純陽硫黄(しゆんやういわう)の気はかりを 土中にて触(ふれ)そゝきて出来たる温泉なら はその性温にしてよろしかるへし故に 温泉をゑらふはたゝ異気(いき)に染(そ)むるそま ぬかをとくと吟味(ぎんみ)し自然(しぜん)天|然(ねん)うぶのま ゝなる水筋の湯硫黄の気ばかりに