みんなで翻刻ver1

コレクション: STAGE1

温泉考 - 翻刻

温泉考 - ページ 50

ページ: 50

翻刻

といふ歌をよみし由見へたり此さねか 湯治せし湯つくしとはかりありて いつれの温泉のことゝもさたかならすつ くしといへはさすところ甚ひろし今 九州の温泉ある所甚多し左さすれはい つれの温泉のこととも極めかたけれ共|釈(しやく) の蓮禅(れんぜん)かはる〳〵と武蔵(むさし)の温泉に浴(よく)せし を以て類推(るいすい)すれはさねか湯治せし温 泉も武蔵なるへし 一 その所の人のいゝつたへにはいにしへ|将軍(しやうぐん) 虎麻呂(とらまろ)といふ人ありその女疾(むすめやまい)ありて いゑかたかりしに此温泉に浴(よく)せしかは その疾すなはち平愈(へいゆ)せり故に虎麻呂 その湯を経営(けいゑい)し取建(とりたて)しよりこの かた今にいたるまて浴者絶(よくしやた)へすといへり 虎麻呂(とらまる)の本宅(ほんたく)は古賀村(こがむら)の内すだ