翻刻
【右】
ちあり左に記(き)したるは英国に於て飲水になるべき者
の度(ど)に従(したがう)て順次(しだい)をつけたる者なり
第一《割書:健康|學上》}善良{第一泉水、第二深穿井水(ほりぬきゐど)第三㵎水}味最良
第二《割書:健康|學上》}嫌疑《割書:第四雨水|第五畦水》} 味適良
第三《割書:健康|學上》}危嶮{《割書:第六河水《割書:溝渠と通|するもの》|第七浅穿井水《割書:即ち|地水》》}味良
[第一]善良(ぜんりやう)水は新(あらた)に吸(くみ)たる后(のち)四五日間も其儘(まゝ)に置(おく)とも
【左】
決(けつ)して下等(かとう)の生物(いきもの)を看(み)ることなく若し数(すう)日を経過(すぎ)て漸(し)
次(だい)に僅微(すこし)の沈澱(おとみ)生(せう)じ第二圖の如き水/藻(くさ)の者ある
も飲料とならざることなし然し其等は善良の水とは謂(いひ)
難し
[第二]嫌疑(嫌疑)水は腐敗(くされ)たる物の成績(あつまり)て水中に第三圖の如
き水/茸形(たかやう)のものと第四圖の如き滴蟲(うじむし)の如き者を含(ふく)む
其他/樹葉稿(このはくづ)又は絨毛(けくつ)等の雑物(まざりもの)を見る
[雨水]雨水は清冽(きよらかなる)と認(いたゝ)むるなれ共其天より降(くだ)れる際(とき)
前件(ぜんけん)に説明(ときあか)せし他に空中(くちう)の【左線】酸(サン)、【左線】炭(タン)、【左線】窒(チツ)の三/元素(げんそ)及ひ【左線】安(アン)
母尼亜(モニア)、【左線】硝酸(セウサン)、【左線】亜硝酸(アセウサン)の氣(き)を含(ふさ)むのみにして著(いちゞる)しき鹽(あん、しほ)