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【右】
類(るい、け)を含(ふく)まされは其/味(あぢは)ひ淡(たん)を失(うしな)ひて常用(つうよう)の飲水(のみみづ)にな
り難(がた)く如何(いかん)なれば鹽味(えんみ)無き水を服用(ふくようい)すれば【病名左線】胃粘膜(ヰネンマク)
より吸収(すいいる)ること遅(おぞ)くして之が為(た)めに胃部(ゐぶ)の害(がい)あり又
海岸(かいがん)の近傍(きんぺん)或は廣濶(くわうくわつ、ひろい)なる海面(かひめん)を通過(つうくわ、とほり)して来(きた)れる雨
は必(かなら)ず【左線】食鹽(しよくえん)、硫酸曹達(りうさんさうた)《割書:芒|硝》の鹽(えん)を含(ふく)むと雖/従(したがつ)て【左線】有機物(ユウキブツ)
の多量(たりやう)なるを以て飲用(ひんよう)し難(がた)し又/人家(じんか)稠密(ちようみつ、みつ)なる市街(しがい)
の雨水は屋上(おくじよう)に附屬(ふぞく、つく)する塵埃(ちり)及び烟煤(すゝ、かほり)を雑(まじへ)るを以
て初降(しよがう、はじめ)瞬間(しゆんかん、しばらく)の者は汚穢溷濁(よごれにご)りて且/臭気(しうき、かほり)あり故に是(これ)
等(ら)の水は害(がひ)ある者とす
抑(そも〳〵)雨水は清潔(せいけつ)なる時(とき)僅(わづか)に飲用(いんよう)し得(る)可しと雖/決(けつ)して
【左】
之を以て前章(ぜんしよう)に説(とけ)る如く善良(ぜんりやう)なる飲水となし難(がた)し
雪水亦然り若し天水を飲(のま)んと欲(ほつ)せば少しく【左線】加里(かり)を
加(くは)ふれば飲料(いんりやう)となる可し
[第三]危嶮(きけん)水は飲料(いんりやう)に成難(なりがた)き者とす若(も)し之を顕微鏡(けんびきやう)に
て験(ため)すれば第五圖の如き者を見る其物/悉(こと〳〵)く死(し)する時
は其水/溷濁(にご)る然し【左線】亜酸化鐵(アサンクワテツ)を含(ふく)む溷濁(にごり)と彷彿(さすに)たる者
なれば外見(ぐわいけん)のみを以て看認(みしたゝ)む可からず最(もつとも)【左線】亜酸化鉄(アサンクワテツ)を
含(ふく)みし水は之を濾過(こ)せば飲料(のみりよう)となる
[河水]河水は危嶮(きけん、あやうき)なる者と雖其/河浅(かはあさ)しくして其/流(なが)れ急(きう)
なるものなれば飲料(のみりよう)として害(がい)なし然(しか)れ共久しく市(し)