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コレクション: コレクション3

飲水の心得 : 伝染病の予防 - 翻刻

飲水の心得 : 伝染病の予防 - ページ 20

ページ: 20

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【右】 腐敗(くされ)たる【左線】有機物(いうきぶつ)の存(そん)する所に由(よ)るか故なり [挌魯林] 【左線】挌魯林(コローリン)の抱合物(はうがふぶつ)は動物(どうぶつ)體中(たいちう)に於て須要(いりやう)の成分(せいぶん) たり殊(こと)に【左線】挌魯林曹胃母(コロールソジヂユ)《割書:即ち|食鹽》の如きは普(あまね)く常用食物(ぢやうようしよくもつ)中 に存(そん)し其味を調(とゝのふ)るのみならず體(たい)の中に於ても必要(ひつよう) の者なる故其/含(ふく)むもの愈々多(いよ〳〵おほ)き時は尿(いばりの)中に排泄(もれ)ること愈々(いよ〳〵) 多きを常(つね)とす因(よつ)て水中に含(ふく)むとも健康(けんこう)に害(がい)あることな し [有機物] 【左線】有機物(いうきぶつ)は植物(しよくぶつ)動物(どうぶつ)にして若(もし)水中にある時は其 身(み)か枯(か)れ死(し)するとも種ありて生々(いき〳〵)相続(あいつぎ)永世(いつまで)も絶(たへ)ざる 者なり故に之を多量(たりやう)含(ふく)む水は【左線】膓窒扶斯(チヨウチフス)《割書:傷|寒》等の疾患(やまひ)に 【左】 罹(かゝ)ること有(あ)る可(べ)し然(しか)れ共一般(ぱん)飲水中(のみみづのうち)に溶解(とけ)たる【左線】有機物(いうきぶつ) を少(すこ)しくも含(ふく)まざる者は幾稀(ほとんどまれ)にして全(まつた)く無色(むしよく)の清水(せいすい) とても【左線】有機物(いうきぶつ)の痕跡(あと)を留(とゞ)む故に第四章の験水法(けんすいはう)に従(したが) ひて其/量(りやう)微少(びせう、ごくすくなき)なる者を飲料(いんれう)となし其多きは第六章に 説(とけ)る如く【左線】過滿俺酸加里(クワマンガンサンカリ)の溶(と)き液(しる)を加(くわ)へて色(いろ)の退(しりぞ)かざ る者は飲用(いんよう)となし其/夥多(きわた、おほき)なるは廃棄(はいき、すつる)す可し  曾(かつ)て獨乙國(ドイツコク)ニ一箇井水(ひとつのせゐすい)あり其水の存在(そんざい、ある)せる地質(とち)は  植物(うへもの)の朽(くさ)れたる地層(ちそ)より成(な)れむ者にして其水の中  に【左線】有機物(いうきぶつ)を含(ふく)むことは大約(およそ)そ水一万分中に百二十三  分其/物質(ぶつしつ)を含(ふく)めり而(しか)して其水を数年來(すうねんらい)六十人餘(あま)り