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【右】
植物(しよくぶつ)の朽(くさ)れたるより造生(ぞうせい)する者/多(おほ)きか故/該(がい)井水は
多(おほ)く【左線】有機物(いうきぶつ)を含(ふく)むこと必(ひつ)せり茲(こゝを)以て患者の多かりし
ならん之に因(よつ)て総論(さうろん)に述(のべ)たる如く【左線】有機物(いうきぶつ)を混有(こんいう)せ
る水は假令(たとひ)平素(へいそ)は倖(さいはひ)に患害(うれひ)を見ること無きも一回(たび)【左線】傅(でん)
染病(せんびやう)流行(りうかう)するときは忽(たちま)ち之が媒(なかだち)をなして非常(ひじやう)の惨(さん)
毒(どく)を社会(ひと〴〵)に流布(うつ)せるに至(いた)る可(べ)き者なれば能々(よく〳〵)【左線】有機(いうき)
物(ぶつ)を含(ふく)める有無(うむ)を次章の験水法にて注意す可(べ)し
第四章
験水法
飲水の善悪(ぜんあく)又は適否(てきひ)を定むるは最(もつとも)緊要(きんゑう、かんじん)なるののと雖(いへども)
【左】
之れを精密(こまやか)に知ることの法(はふ)は甚(はなはだ)むづかしきものとす今
其/大概(あらまし)をいはんに先水を真(しん)に分析(ぶんせき、わける)せんには湧出水(いうしつすい、わきいづるみづ)に
就(つい)ては井泉なるや止(し)泉なるや流(りう)泉なるや水道なるや
又河水に就(つい)ては其流れの触(ふる)る場所(ばしよ)の性質(せいしつ)及潴溜(ちよりう、みづたまり)場或
は製造場(せいざうば)其居住或は製造(せいざう)場の近部(きんぶ)の上下を視察(しさつ)し又
井水に就ては潴溜場(ちよりうば)或は工業場(こうげうば)の位置(いち)及び其/製造(せいざう)場
に於て何業(なにげう)を経営(いとなみ)するや此/建築場(けんちくば、ふしんば)と潴溜(ちよりう)水の中間(あひだ)に
隔(へだ)たる地質(ちしつ)は砂石(すな)なるか粘土(ねばつち)なるか其/位置(ところ)は高(たか)きや
低(ひく)きやの状態(ありさま)を察(さつ)し其他/驟雨(にはかあめ)の形状(ありさま)霖雨後(ながあめご)の形状又
は風雨(ふうう)の為(た)め起(おこ)る所の水の位置(いち)及/湿気(しつき)の時候(じこう)又は久