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飲水の心得 : 伝染病の予防 - 翻刻

飲水の心得 : 伝染病の予防 - ページ 23

ページ: 23

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【右】 しく或は瞬間(しばらく)前(まへ)に汲取(くみとり)し所の水の臭味(くさみ)等を悉(こと〴〵)く極(きあ)め ざるを得(え)ず斯(か)くの如く精微(せいび)なる試法(みはる)或は深奥(ふか〳〵)しき埋(り) を究(きはむ)ることは常人(たゞひと)に在(あ)りては之れを要(えう)するに足(た)らず只 飲水(のみみづ)の健康上(けんかうじやう)に適不適(てきふてき)を判断(はんだん)するを以(もつ)て足(た)れりとす 故に此/編(へん)は水の成分(せいぶん)を辨識(べんしき)し得(う)べき試法(しはう)を挙(あ)げ成分(せいぶん) の多少(たせう)を比例(ひれい)するが如きは畧(りやく)す其/含有物(かんいうぶつ)の量(かさ)を 定(さだ)むることは此/試験法(しけんほう)に就(つい)ては緊要(きんえう)なるもの故其要な る者は一二の法方を説(と)き餘(よ)は人體(じんたい)に障(さわ)り無き定量表(ていりやうひよう) を記(き)すれば其/表(ひよう)によつて健康上(けんかうじやう)に有害無害(いがいむがい)を考察(かうさつ)す べし夫(そ)れとても撿硬器(ハロメートル)といへる器械(きかい)なくしては精(くは)し 【左】 きことは分(わか)ち難(がた)きなれども只其/大約(おほよそ)を知(し)るのみ    飲水の善悪を常人に易く試験し得へき法 飲(のみ)水にして最良(もつともよき)ものは無色透明(みしよくとうめい、すきとほる)にして久しく置(お)く共 色を變(へん)ずることなく亦/何(なに)たる臭(くさ)みもなくして快活(さわやか)なる 味(あじ)をもち決(けつ)して異(こと)なる味あることなし空気(くうき)《割書:殊に炭|酸気》を 含(ふく)むものにして少(すこ)しく水疱(あは)を發(はつ)し其/他(た)夏時(なつ)には其水 寒冷(ひやゝか)にして冬時(ふゆ)には其水/温暖(あたゝか)なるものを良(よ)しとす 三四合の水を取(と)り硝子壜(がらすびん)に入れ凡(およ)そ五六分/時間(じかん)之れ を煎沸(わか)して后(のち)火(ひ)を去(さ)り視(み)るに其色/濁(にご)りて壜(びん)の底(そこ)の光(つ) 沢(や)を失(うしな)ふものは其水中に【左線】炭酸石灰(タンサンセキクワイ)の多量(たりやう)を含(ふく)みし徴(しる)