翻刻
【右】
るに些少(すこし)の【左線】燐酸曹達(リンサンソーダ)を以てし此を玻璃罩(がらすかん、ぼう)にて攪(か)き雑(ま)
せ凡十二時間其/儘(まゝ)に安置(あんち、うごかさずおく)し而して其/液(しる)を他器(たき、おかのうつは)に移(うつ)す
時は器(うつは)の側面(ふち)に白色の結晶沈降物(けつしようちんこうぶつ)を看認(みしたゝ)む是則ち【左線】苦
土なり《割書:炭酸|苦土》挌
水二合乃至四合を取り之れに【左線】鹽酸(エンサン)を滴注(そゝぎ)て微酸性(びさんせい)
とし又【左線】珪酸(ケイサン)を試(こゝろみ)んが為(た)め一/時(じ)之を蒸発乾固(じやうはつけんこ、かわかし)せすめ
て其/残留物(ざんりうぶつ)を溶解(とか)し之を濾(こ)して其/濾液(こししる)に【左線】蓚酸安母(シウサンアンモ)
尼亞(ニア)を混(こん)し【左線】石灰(セキクワイ)【左線】土(ど)類(るい)を沈降(ちんかう)せしめ凡十五分間を経(へ)
るの後(のち)其【左線】蓚酸石灰(シウサンセキクワイ)を集取(しうしう)し其/濾液(こししる)に【左線】安母尼亞(アンモニア)の過(くわ)
量(りやう)を注(そゝ)ぎ次(つぎ)に【左線】燐酸安母尼亞(リンサンアンモニア)を加へて【左線】苦土(クド)を沈澱(ちんでん)せ
【左】
しむ
[第四] 【左線】硫酸(リウサン)を試(ため)すは甲液(こうえき)に【左線】挌魯爾抜律母(コロールバリユム)を加へ凡十二
時間/煖(あたゝか)き所(ところ)に安置(あんち、おき)沈降物(ちんこうぶつ)を看査(かんさ、みる)せば是則ち【左線】硫酸(リウサン)な
り若し其/量(りやう)微少(すこしく)なる時は上部(うは)水を少しく別器(べつき)に移(うつ)し
其/残(のこ)りの小/量(りよう)を玻璃瓶(がらすびん)に容(い)れ振揺(しんよう、ふる)せば明了(めいりやう)に看認(かんにん、みしたゝめ)す
るを得(え)る
又法二合乃至四合の水を取り【左線】鹽酸(エンサン)を加へて酸性(さんせい、すいみ)を
なし之を煖(あたゝ)め其/温水中(おんすいちう)に【左線】鹽化重土(エンクワシユウド)を加ふれば沈垽(ちんてい、おりもの)
を生じ(せう)す是/則(すなは)ち【左線】硫酸(リウサン)なり
[第五] 【左線】燐酸(リンサン)を試(ため)すは上/術(じゆつ)に因(よつ)て【左線】硫酸(リウサン)を試(こゝろ)みたる溶液(ときしる)に