翻刻
【右】
硝酸(セウサン)を加へ蒸発乾固(じやうはつけんこ、かわかし)其/残留物(ざんりうぶつ、のこり)を【左線】硝酸(セウサン)と水にて溶(とか)し
之を濾過(ろくわ、こし)其/濾液(こししる)に【左線】謨里武雷安母尼亞(モリプトアンモニア)又は【左線】醋酸曹達(サクサンサウダ)
及【左線】挌魯爾化鐵(コロールクハテツ)を過注(くわちう)【左線】燐酸(リンサン)を査看(ため)す
乙液試法
[第一] 【左線】硫酸(リウサン)を試(ため)すは乙液(えき)に些少(すこし)の【左線】挌魯兒水素酸(コロールハリウム)の水とを加ふれば酸類(さんるい)に溶解(ようかい)し難(がた)き白色
沈澱(ちんでん、おとおり)を生(せう)す是則ち【左線】硫酸(リウサン)なり
遊離(いうり)【左線】硫酸(リウサン)を試験(しけん)するは諸物(しようぶつ)を炭化(たんくわ、もやす)するの性あるを
以て容易(たやす)に之を試験(しけん)するを得(う)可し則ち百度に於て
乾煇(かんき、かわき)せしむるときは全(まつた)く之を炭化(たんくわ)すること宛(あたか)も炎火(えんくわ)
【左】
に燬(もゆ)るか如く
[第二] 挌魯林(コロリン)を試(ため)すは乙液【左線】硝酸(セウサン)を交(ま)せ之に【左線】硝酸(セウサン)銀(ぎん)を加
へる時は白色の沈澱(ちんでん、おどみ)は溷濁(にごり)を現(あらは)せば【左線】挌魯林(コローリン)を表(へう)す
[第三] 【左線】燐酸(リンサン)を試(ため)すは乙液と【左線】硝酸(セウサン)と共に蒸餾(じやうりう)し其/残査物(ざんさぶつ、のこりもの)
を【左線】硫酸(リウサン)試査(しさ)の如くなして【左線】燐酸(リンサン)を試(こゝろ)むべし
[第四] 【左線】炭酸石灰(タンサンセキクワイ)を試(ため)すは乙液の大(く)分を稠厚(ちようこう、ねばり)に迄/蒸餾(じやうりう)し
而して其/液(えき)の反應(はんおう)を試(こゝろ)む若し其/液(えき)【左線】亞磁加里(アルカリ)なれば此
稠厚(ちよこう)に清水の一/滴(てき、しつく)を玻璃皿(がらすさら)に受け之れに再ひ酸(さん)の一
滴(てき、しづく)を混(こん)すれば泡醸(あわ)を現(あらは)す其【左線】亞兒加里(アルカリ)液(えき)に【左線】挌魯爾加爾(コロールカル)
胃(チユム)を加へ若し【左線】炭酸石灰(タンサンセキクワイ)が沈降(ちんかう、おとすり)すれば【左線】亞兒加里(アルカリ)の【左線】炭(タン)