翻刻
【右】
[第六]乙液に【左線】挌魯爾安母紐母(コロールアンモニウム)及【左線】安母尼亞(アンモニア),
【左線】蓚酸安母尼亞(シウサンアンモニア)
の多量(たりやう)を雜(ま)ぜ暫時(ざんじ)其/儘(まゝ)に置(お)き発生(はつせい)する沈降物(ちんこうぶつ)は之石
灰なり
[第七]上/術(じゆつ)にて石灰(セキクワイ)を試(こゝろ)みたる濾液(こししる)の小分に【左線】安母尼亞(アンモニア)
及【左線】燐酸曹達(リンサンソウダ)を加へて【左線】苦土(クド)を試(ため)す可し
[第八]上/術(じゆつ)の残液(ざんえき、のこりしる)を乾(かわか)し之を焼き【左線】剥多亞斯(ポツダアス)及【左線】曹達(ソーダ)を試(こゝろ)
む可し
[第九]安母尼亞(アンモニア)を試(ため)すには乙水に純粋(じゆんすい)の【左線】挌魯爾水素酸(コロールスイソサン)
抱水石灰(ふうすいせきくわい)を注(そゝ)ぎ水数滴(みづすうてき)を投(とう)ずべし又は【左線】剥多亞斯曹達(ポツタアアルサウダ)
【左】
の容水(ようすい)と共に熱(ねつ)することあり何(いづ)れも【左線】安母尼亞(アンモニア)在中(ざいちう)すれ
ば瓦斯(がす)の状態(ぜうたい、かたち)にて蒸散(じやうさん)す其之を知るに第一は特別(とくべつ)の
臭気(しうき)に在り第二は濕(うるほ)はしたる試験紙(しけんし)に現(あらは)れたる反應(はんのう)
に在(あ)り第三は【左線】挌魯爾水素酸(コロールスイソサン)或は【左線】硝酸(セウサン)等の揮發(きはつ)【左線】酸類(サンルイ)に
て濕(うるほ)はしたる物體(ぶつたい)[玻璃罩]之に觸(ふる)るれば白焰(はくえん、けむり)を放(はな)つを
以て知る
又【左線】安母尼亞(アンモニア)を試(ため)すに【左線】炭酸(タンサン)化物(くわぶつ)となし或は強酸(きようさん)に化(くわ)
合(かふ)せしむる時(とき)は容易(たやす)く之を得(う)可し其/試法(しはう)は験(ため)す可
き水に【左線】昇汞(シヨウコウ)溶液(ようえき)《割書:昇汞一分|餾五分》を五六/滴(てき)注(そゝ)ぎ后(のち)又【左線】炭酸加(タンサンカ)
(リ)溶液(ようえき)の五六/滴(てき)を加ふれば混濁(こんたく、にごり)を生(せう)ず初(はじ)め昇汞(シヨウコウ)液(えき)