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【右】
要(よう、じん)の者とす従(したがう)て害不害(がいふがい)の定量(ていりやう)の大約(おほよそ)を知らざるを
得(え)ん故に含有物(がんいうふつ)を定量(ていりやう)するの法(はふ)を挙(あ)ぐ
夥多(きよた)の【左線】有機物(イウキブツ)を溶和(ようくわ)せる水は之を蒸發(じやうはつ)せしめ其/残査(ざんさ)
物(ぶつ)白/灰色(くわいしよく)或は黄白色(わうはくしよく)ならずして灰(くわい)色或は灰褐色(くわいかつしよく、にづみちや)を呈(てい)
し其/濕潤(しつじゆん、しめり)せるものは黒(こく)色を帯(お)ぶ如斯(かくのごとき)水は決(けつ)して飲用(いんよう)
となす可からず若し之を常用(じやうやう)なせば健康上(けんこうじやう)に大害(たいがい)あ
り能(よ)く注意(ちうい)せざるを得(え)ん
右の法術(はふじゆつ)を施(ほどこ)す際(さい)其水【左線】硝酸(セウサン)鹽類(えんるい)【左線】安母尼亞(アンモニア)鹽類(えんるい)【左線】炭酸苦(タンサン区ク)
土(ド)及【左線】鹽化苦土(エンクワクド)等の如き物質(ぶつしつ)含有(がんいう)する時(とき)は其/定量(ていりやう)を験(けん、ため)
知(ち、し)し難(がた)し然(しか)れ共/如斯(かくのごとき)物質(ぶつしつ)を含有(がんいう)せざるか或は只/僅(わづ)か
【左】
に其/痕跡(あと)のみなる時は之を灼熱(やくねつ、く)畧(ほ)ぼ定量(ていりやう)し得(う)可
し其/灼熱(やくねつ)して定量(ていりやう)せんと欲(ほつ)する試法(しはう)は蒸發(じやうはつ)の残査物(ざんさぶつ、のこり)
を取(とり)て凡百六十度の温熱(をんねつ)に於て全(まつた)く乾燥(かんそう、かわかし)せしめ之を
秤量(ひいりやう、はかり)して無蓋(むがい、ふたのなき)の鍋(なべ)に投(たう)じ適宜(てまき)に熱灼(ねつやく)して冷後(れいご、さめたるのち)に少許(すこし)
の【左線】炭酸(タンサン)安母尼亞(アンモニア)溶液(ようえき、ときしる)を注(そゝ)ぎ之を濕潤(しつじゆん、うるほはし)して再び百六十
度の温(おん)に於て乾燥(かんさう、かわかし)せしむ而して之を秤量(へいりやう、はかる)すれば即ち
有機物(イウキブツ)の概量(かいりやう)たることを知る可し
精密(せいみつ)なる定量(ていりやう)を知らんと欲(ほつ)せば【左線】過滿俺酸加里(クワマンガンサンカリ)を以(もつ)て
す可し此【左線】過滿俺酸加里(クワマンガンサンカリ)なる者(もの)は一分の量(りやう)を以て有機(イウキ)
物(ブツ)五分の量(りやう)を遊離(いうり)則ち酸化(さんくわ)せしむるの性力(せいりよく)を具(そな)ふ然