翻刻
【右】
ぎ其/脱色(だつ、いろのぬける)する間は續(つゞい)て之を灌(そゝ)ぎ竟(つい)に不滅(ふめる、なくなる)の薄紅色(はくこうしよく、うすきあかいろ)
を呈(てい)して其/反應(はんおう)の全(まつた)く終(おは)るに至(いた)らしむ可し此時/費(ついや)
せし【左線】過滿俺酸加里溶液の量十九立方[センチメーテ
ル]なる時は該液の九百五十立方[センチメーテル]を
取り一[リツトル]に至るまで之を稀釈(うすく)す可し
博士【左線二重線】德龍母私土兒佛(トロンムスドルフ)氏は【左線】過滿俺酸加里溶液を以て【左線】有
機質を定量するに水を蒸發(わかし)して濃稠(ねばる)ならしむることを
説けり是/都(すへ)ての水蒸散して濃稠(ねばる)ならしむる時は【左線】過滿
俺酸加里溶液を要すること常に少量なる者なりとの理(り、わ)
由(ゆう、け)に出でたるなり此/現像(げんざう、あらはるかたち)は水中に含(ふくむ)む所の【左線】安母尼亞
【左】
に關係(くわんけい、かゝはる)由るなる可し[博士/華傑兒(ハレル)]安母尼亞を
含まざる水を験(ため)せしに之を濃稠(こくねばる)ならしむる前と後と
に係(かゝ)はらず常に同量の【左線】過滿俺酸加里溶液を投用(いれる)した
りと云ふ
【左線二重線】德龍母私土兒佛(トロンムスドルフ)氏の【左線】有機質定量法は先づ其水百立方
[センチメーテル]を取り凡そ三百立方[センチメーテル]
を容(いる)るほどの長頸壜(くちのながきびん)に投じて〇、五立方[センチメーテ
ル]の【左線】曹達滷液《割書:[一分の苛性曹達を二分|の餾水に溶解せしもの]》及び十立方[セン
チメーテル]の【左線】過滿俺酸加里溶液《割書:[解前章|に見ゆ]》を加へて十分