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コレクション: コレクション3

飲水の心得 : 伝染病の予防 - 翻刻

飲水の心得 : 伝染病の予防 - ページ 4

ページ: 4

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【右】  んと欲する折、師の卒(みまかり)にあひて其/意思(おもい)を得はたさず、  遂に其草稿を空しく紙魚(しみ)の餌とはなりぬ、さるに  近頃人々の飲水に善悪あることを悟り来て、之を撰ぶ  ことに注意(こゝろ)せば、今ぞ余宿志をも遂げばやと、文匣(ふみばこ)より  彼草稿をとりまとめ見るに、元より己が身の覚へと  なさむまめのとせしゆへ、其説くところ醫語になず  み、或は西洋語の儘なるものあれば、自然と漢語の多  く混りて文章難く、且その頃説しことは今の目に見て  いと古く聞へ、うけ難きものも多し、されど大方の説  は用ひらるべきことあり、捨(すつ)べきにもあれねば是を元 【左】  として、古きは新しきにかへ、難きは易きになし、辺土(へんぴ)  寒郷(いなか)の童蒙(わらんべ)にも了解(わかり)やすからしめむとて鄙近(あさはか)の詞  をもて記き綴りぬ、すべてのことみな此國の詞にひき  直さむと思へど、さては中々に廻り遠く、かへつて煩(わづらは)  しければ、今の人の耳に馴れたる漢語は其まゝにし  て、音と訓(よみ)とを字傍に假名つけ置きたり 一書中字の左り傍(わき)に、経線(たつすじ)をひきたるものは病名と藥  名にして、二線(ふたすじ)は人の名なり、其線をひきたる所以(ゆへん)  は、それ等の語を書ぬき、末に之を解かんと欲せしも  のなれど、深く之を考ふれば、飲水についてはあまり