翻刻
【右】
ル]なり大約我百二十目に当る
[ガラム]は一磅五百分の一[一、〇]にして即一[リツト
ル]の千分の一なり大約我二分五厘に当る
立法[センチメーテル]は瓦蘭謨と同しく一磅の五
百分の一にして大約十五滴計りに当る
[ミニウム]は滴(したゝり)にして其液(しる)の厚薄(こきうすき)によつて少しの
差あれど先づ水の重りをもつて定むるものとす
其云此稿を綴れる時、水の善悪を名つけし書の發兌
になりぬ事を聞、是今予思ひ記せしと同じものなら
【左】
んと、求め見るに書中よく深切るに水を試験することを
説さとしたるものなれど、元より西洋の譯書故、余原
稿の如く其文章難しくして、西洋醫書のかたはしも聞
しり、又舎密書の譯書ども讀知る人は、一渡り心得へ
けれど、漢字にも暗く、舎密書をもきゝ知らぬ、輩には
少しく解しかたからん、且彼方は水の試験を旨とせ
り、此方(こなた)は飲水の心得を主として記すもの故、大に異
なる所あれば遂に稿を全ふして、其思ひの旨を標題
とし、飲水の心得とはものしつるなり