東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: 学校教材発掘プロジェクト 1

四季漬物塩嘉言 - 翻刻

四季漬物塩嘉言 - ページ 19

ページ: 19

翻刻

【右丁】 赤(あか)とうがらしと縮緬(ちりめん)紫蘇(しそ)の葉(は)共に塩押(しほおし)にして一日 ほして蕃椒(とうがらし)を立(たて)にわり種(たね)をぬき細(ほそ)く切(きつ)て紫蘇(しそ)の葉(は)を のばして巻(まき)少し(すこし)ばかり塩(しほ)をふりて押(おし)をかけ廿日ばかり漬(つけ)て 後(のち)水(みづ)をしぼり天日(てんぴ)にかわかして壺(つぼ)に蓄(たくわ)ふ    梅干漬(うめぼしづけ) 梅(うめ)の実(み)の能(よく)いりたるを一時(いつとき)斗(ばか)り水(みづ)に浸(ひた)して洗(あら)ひ梅一斗に 塩三升/紫蘇(しそ)の葉(は)多少(たせう)見斗(みはから)ひにて漬(つけ)るなりはじめは 押(おし)をかるくして梅(うめ)に塩(しほ)のしみたるに従(したが)ひ段々(だん〳〵)押(おし)をつよく かけるなり十四五日又は廿日を経(へ)て日和(ひより)よき日を見定(みさだ)め 【左丁】 簀(す)へあげて日に干(ほす)なり当座(とうざ)喰(ぐひ)には一日か二日ほして 器(うつわ)にたくわふ年(とし)久(ひさ)しくかこひおくには一日ほしては夜は 梅酸に漬(つけ)置(おき)又/翌日(よくじつ)ほすなりかくすること三日にして夫(それ) より四五日ほしあげてからびるほとになりて壺(つぼ)に入べし たとへ十年廿年に及ぶとも味(あぢわひ)かわると【ことヵ】なし梅干(うめぼし)の艶(つや)も よく風味(ふうみ)格別(かくべつ)なり    右の梅酸(うめず)に大根を花(はな)に切(きり)又は薄(うす)くきざみて生姜(じやうが)    など一所に漬(つけ)るはよく人のすることなり上方(かみがた)にては    蓮根(れんこん)生姜(しやうが)を多(おほ)くつけて座禅豆(ざぜんまめ)のかやくにも