東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: 学校教材発掘プロジェクト 1

四季漬物塩嘉言 - 翻刻

四季漬物塩嘉言 - ページ 20

ページ: 20

翻刻

【右丁】    赤い蓮根(れんこん)を用ひ鮓(すし)を漬(つける)にはせび【ぜひヵ】紅生姜(べにしやうが)を遣ふ    こと常(つね)の事なり    此(この)梅酸(うめず)にしそのしぼり汁(しる)を入て徳利(とくり)にたくわふべし    料理(れうり)にはをり〳〵入用の物なり    青梅漬(あをうめづけ) 青梅(あをうめ)の若(わか)きうちにとりて一夜(いちや)水(みづ)に浸(ひた)し置(おき)《割書:是は苦(にが)みを|とるためなり》 翌日(よくじつ)水をきりて青梅一斗に塩二升をいれてかろく押(おし)て 漬るなり水あかりたらば其水をこぼしすてざつと洗(あら)ひて 水気(みづけ)をかわかし又すこしふり塩をして漬るなり先(せん)の 【左丁】 水にてはにがみあり其(その)苦味(にかみ)をさりてたくわふべし    ついでにいふ甘露梅(かんろばい)を製(せい)するには右の青梅(あをうめ)の    苦水(にがみづ)を去(さり)て砂糖蜜(さとうみつ)に漬置(つけおき)紫蘇(しそ)の葉(は)に包(つゝ)みて    白砂糖(しろさとう)をふりて軽(かる)く押(おし)をかけるなり    千枚漬(せんまいづけ) 紫蘇(しそ)の葉(は)を一枚(いちまい)づゝ能(よく)洗(あら)ひ百枚二百枚/段々(だん〳〵)と重(かさ)ねて 麻糸(あさいと)にてとぢざつと湯(ゆ)をくゞらせて板(いた)にはさみて水気(みづけ)を とくとしぼり味噌桶(みそおけ)の底(そこ)に並(なら)べて竹(たけ)をわりて動(うご)かぬ様(やう)に おさへおくなりみその溜(たまり)自然(しぜん)としみわたりて日(ひ)あらずして