東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: 学校教材発掘プロジェクト 1

四季漬物塩嘉言 - 翻刻

四季漬物塩嘉言 - ページ 6

ページ: 6

翻刻

者(もの)を圧(おし)のきくと称(しよう)する事(こと)。且又/一(いち)夜(や)づけ等(たう)の名(めう) 目(もく)は。此(この)物(もの)より出(いで)たる詞(ことば)なるべし。凡/香(かう)の物(もの)は食(しよく)類(るい) 日(にち)用(よう)の第(だい)一(ゝち)。千(せん)門(もん)萬(ばん)戸(こ)暫(しばらく)も欠(かく)べからず。皆(みな)家(いへ)毎(ごと)に有(ある)こと ながら。其(その)仕(し)法(ほう)に依(より)て差(しや)別(べつ)あり。殊(こと)更(さら)風(ふう)味(み)よきこそ 肝(かん)要(よう)なれ。茲(こゝ)に刻(きざ)める一(いち)巻(くわん)は世(よ)に漬(つけ)物(もの)の秘(ひ)事(じ)口(く)訣(けつ)。 香(かう)の物(もの)の六(りく)韜(とう)三(さん)略(りやく)。塩(しほ)の分(ぶん)量(りやう)囲(かこ)い方(かた)。是(これ)等(ら)の法(ほう)を 用(もち)ひ給へと。手(て)前(まえ)味(み)噌(そ)なる端(はし)書(がき)を。漬(つけ)物(もの)の問(とい)丸(まる)小 田原屋の茶(ちや)室(しつ)において筆(ふで)を採(とる)。 花笠文京 一 漬(つけ)物(もの)の仕(し)様(やう)は国々(くに〴〵)所々(ところ〴〵)によりてかわりありといへども   皆(みな)大(だい)同(どう)小(せう)異(い)にして家々(いへ〳〵)に仕(し)来(きたり)たる分(ぶん)量(りやう)もあれば只(たゞ)   其(その)あらましをあぐるのみ 一 凡(およそ)漬(つけ)方(かた)に秘(ひ)事(じ)口(く)伝(でん)もなけれど売(うり)物(もの)に為(する)と素人(しろうと)   の手(て)に蓄(たくわ)ふるとは各(おの〳〵)差(さ)別(べつ)ありて同(おな)じ品(しな)とても   漬(つけ)塩(あん)梅(ばい)の時(じ)節(せつ)に遅(ち)速(そく)あり度々(たび〳〵)手(て)がけざれば   加(か)減(げん)の段(だん)は計(はかり)がたし 一 香(かう)の物(もの)は貴(き)賎(せん)一(いち)日(にち)も放(はな)るべからすいかなる料(れう)理(り)に   珍(ちん)味(み)佳(か)肴(かう)ありとも此(この)一(ひと)品(しな)しばらくも欠(かき)がたし