翻刻
年(ねん)中(ぢう)心(こゝろ)がけて蓄(たくわ)え置(おく)べきなり
一 漬(つけ)物(もの)の風(ふう)味(み)よきは其(その)家(いへ)の吉(きつ)祥(じよう)にて人(ひと)の望(のそ)む処(ところ)
なりされど諺(ことわざ)にも香(かう)の物(もの)の味(あぢ)よきは内(ない)室(しつ)の
まつりごとしまりよしとてうらやむこと世(よ)の常(つね)
なり
一 料理(れうり)に用(もち)ゆる所(ところ)の味(み)噌(そ)漬(づけ)粕(あす)づけの類(るい)数(かず)多(おほ)けれ
ども事(こと)遠(とを)きものは省(はぶ)けり
一 其(その)外(ほか)菓(くだもの)の砂(さ)糖(とう)漬(づけ)魚(ぎよ)類(るい)の塩(しほ)漬(づけ)は嗣(つい)で後(こう)編(へん)に
あらわすべし
四(し)季(き)漬(つけ)物(もの)塩(しほ)嘉(か)言(げん)目(もく)次(じ)
澤(たく)庵(あん)漬(づけ) 三(さん)年(ねん)澤(たく)庵(あん) 同/百(ひやく)一(いち)漬
刻(きざみ)漬 大(おほ)坂(さか)切(きり)漬 浅(あさ)漬
大坂/浅(あさ)漬 菜(な)漬 京(きやう)糸(いと)菜(な)漬
糠(ぬか)味(み)噌(そ)漬 大(だい)根(こん)味(み)噌(そ)漬 奈(な)良(ら)漬/瓜(うり)
生(せう)姜(が)味噌漬 日(につ)光(くわう)漬 梅(うめ)干(ぼし)漬
青(あを)梅(うめ)漬 千(せん)枚(まい)漬 午(ご)房(ぼう)味噌漬
印(いん)籠(ろう)漬 渦(うづ)巻(まき)漬 達磨(だるま)漬
捨(すて)小(を)舟(ぶね) 雷(かみなり)干(ぼし)瓜(うり) 茄子(なすび)塩(しほ)圧(おし)漬