翻刻
所くづるゝあわ座やぶの横町西がわ家五六けんばかりくず
るゝ魚売ぼり中ばし筋南北両角くずるゝ堂しまさく
らばし南|詰(つめ)西へ入家五六けんくずるゝ|福島(ふくしま)かうちん前家
一軒くずるゝ|高原(たかはら)ろう御屋敷前の家一けんくずるゝ西高
津|新地(しんち)御蔵あと辺|土蔵(とぞう)一ヶ所くずれ天王寺|清水(きよみず)ぶたい
大にそんじる福(ふく)しま五百羅かんくずれ仏體(ふつたい)そんじる大仁村
民家(みんか)多くくずれる其|余住(よすみ)よしばしさひはひばし日吉(ひよし)ばし
黒(くろ)がねばしかなや橋水わけばし安治(あじ)川ばし亀井橋等は
一時におち数千(すせん)の舩大黒ばしにて山のごとくにおちかさ
なりその下敷(したしき)になり即死(そくし)おびたゞしく又は天王寺|伽藍(がらん)御
てん亀井水大講堂|生玉(いくたま)かぐら所下寺町両国寺本だう
こと〴〵くゆりくづれ申(さる)の下刻(げこく)にしづまりぬ 《箱:和泉》さかひの市(し)
中(ちう)は大つなみその上地しんのさわぎにて人家一軒も佐野近辺(さのきんへん)
より貝塚(かいづか)きしの和田すべて此辺往来くずれ西の宮は人家八
十軒ばかりゆりくずし尼(あま)ケ崎(さき) 兵庫(ひようご)大にふるひ大つなみ大坂同
断なり 此余(このよ)大和路奈良も大地しんなれどもけが人なし
《箱:志摩》鳥羽(とば)は御城内まで大つなみうちあげ嶋々まで損亡(そんぼう)そのよ
四国(しこく)西国(さいこく)前でも地(ぢ)しん大にふるひ海辺(うみべ)は大津なみなり
《箱:甲斐》甲州四ぐんの地は何方(いづかた)も地しんふるふといえども分(わけ)て大ひに
ゆりたる場所は甲府御城下八日町壱丁目表通三丁目中ほど
まて同様魚町三丁目中程迄同町二丁目西がは大半ふるひつ
ぶれ山田町一丁目は少々但し怪我(けが)人なし夫ゟ柳町壱丁目中