翻刻
【右丁】
かつきてとなりのつほねのくちにさしよりてし
しう物申さんといひけれは中将殿なに事そ
やとの給へは御そはにさしよりこれにわかき
人のおはしましさふらふをへつたうみ参らせ
てたゝいまとり参らせんとするほとにあまり
の心うさにしのはせ参らせはやとおもひ候て
参りて候ひんなきやらんと申けれは中将との
なにかくるしく 候へきいらせ給へとありしかは
ひめきみもしゝうもよろこひていらせ給ひぬ御と
のあふら【みとのあぶら=「明かり」のこと】をはきちやうよりそとにほのかに
とほされたり
【左丁 絵画 文字無し】