翻刻
【右丁】
天保(てんほ)十三年(じふさんねん)十一月(しふいちくわつ)中山王(ちうさんわう)尚育(しやういく)賀慶使(がけいし)浦添(うらそひ)王子(わうじ)
座喜味(ざきみ)親方(おやかた)等(ら)をして方物(はうぶつ)を貢(こう)す
嘉永(かえい)三年(さんねん)十一月(じふいちくわつ)中山王(ちうざんわう)尚泰(しやうたい)恩謝使(おんしやし)玉川(たまがは)王子(わうし)野(の)
村(むら)親方(おやかた)等(ら)をして方物(はうぶつ)を貢(こう)す
【左丁】
附録(ふろく)
琉球国(りうきうこく)全図(ぜんづ)
琉球国(りうきうこく)に三省(さんせい)あり、中山(ちうざん)は、中頭省(なかかみせう)、山南(さんなん)は島■【耑ヵ】省(しまじりせう)、
山北(さんほく)は国頭省(くにがみせう)なり、この属府(ぞくふ)すへて三十六(さんじふろく)、これを
間切(まぎり)といふ、《割書:間(ま)ぎりとは、城下(しやうか)といふが如し、|あるひは郡県(くんけん)をさしていへり、》その間切(まぎり)の
領主(りやうしゆ)を、おの〳〵按司(あんす)といふ、三十六(さんじふろく)の属島(えだじま)あり、鬼界(きかい)
が島(しま)は、十二(じふに)の島(しま)なり、即(すなはち)これを五島七島(いつしまなゝしま)といへり、こ
れらの島々(しま〴〵)に、産(さん)するところの物(もの)は、蕃薯(りうきういも)、草薦(りうきうおん)、蕉(ばせを)
絲(ふのいと)、五色魚(ごしきうを)、螺魚(らぎよ)、瑇瑁(たいまい)、海参(なまこ)、石芝(せきし)等(とう)、三十種(さんじふしゆ)に余(あま)る、