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コレクション: 養蚕の書

蚕養由来 - 翻刻

蚕養由来 - ページ 11

ページ: 11

翻刻

されは苦をうけしくるしみのたへかたさに今やす みになやむ也かやうにする事四度有へしわれぞん しやうの時つとに【一々に】かたりし其所の苦をうけてなづむ べし其後うつほ舩にのせたるまて我わさにす へしとて夢さめぬさてこそかいこを養(やしなう)にはしめの とまりおはしけめ留りといへりきぬを一ツ脱(ぬぐ)なり弐 番めのとまりをはたかめとまりと云り其時はいか にもさむがるべし三番のとまりを舩とまりと云なり 後のとまりをは庭のとまりと云也此四ツのとまり有 獅子吼(ししく)山 鷹群(やうくん)山 海眼(かいかん)山其後に内 裏(り)の庭にうづ められ給ひしを御なやみ給ふ也庭上とまり一の 大事のとまり也只よく〳〵精進(しやうじん)して不 浄(しよう)をいむ へきなり此四 宿(とま)りして後まいを作る事うつほ舩に のりしをまなばれつる也其比つくは山に一人の仙人 有 影道(ほうとう)仙人と云りかの仙人下りて比まいを練(ねり)て綿(わた)といふ 事に成て人のさむさをふせき給ふ也綿糸は此時よりはし まれり其上一人より下方万民に至るまて寒をもふせき あたまりをうる事也其後 絹綾(きぬあや)なんどに出来たる いしやうもびゝしくなり来る也さるほどに権太夫 富貴(ふつき)になる事かぎりなし爰(こゝ)にまたふしぎなる 事あり欽明(きんめい)天王の御むすめかくや姫と申奉るかひ たちの国 筑波(つくは)山へ飛(とひ)給ひて則(すなはち)神といはられさせ給ふ 国の人あかめ奉り御供(こく)をそなへ神《割書:酒| 》をまいらせ崇敬(そうけう) 申事なゝめならすある時 神託(しんたく)にいはく是 旧(きう)国の