東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: 学校教材発掘プロジェクト 5 江戸名所図会

江戸名所図会 20巻 巻之1 - 翻刻

江戸名所図会 20巻 巻之1 - ページ 11

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つひにはたすともなくて通られきさるをその子幸孝うけ つき【受け継ぎ】ていか侍ほい【本意】のことはたしてんと こゝろはせめくりて ものしつる そのまきれに【紛れに】いかにとりおとしけんとしころ【年頃】かいつめ おかれしうちなる一巻をうしなひきさるを本所石原のわ たりなる番場てふ所に妙源寺海煉上人とてたふとき【貴き】ひし りおはしけり もとより世中ハおもひはなれて山水の清くいさき よきに心をすましことはの花のたへにかくはしきを衣にしめて もてあそひものとし玉へるか 常に我つふミ【文】ならしおはするついてに この二年はかりをち【遠=昔】なりきわかすむてらの事なと委しうねも ころ【懇ろ】にとひあきらめて【明めて】かへりし人のわすれたりけん かゝる一巻 なんおちゐたる あはれかはかり【かばかり】にも心いれたるものをとおもへは いとほしくて月ころすきやうしありく【歩く?】にもくひにかけて【首に掛けて?】 その人と見しりたる人あらハ かへしあたへてんとおもへと みちかひ【見違い】にてもさる人とおほえたるはなく哥よむ人〻 にあふときハ かゝることおもひたちたる人やあるととひあ はせ【問い合わせ】なとしつれとふつに【全く】たつね出ねは今萬侍にかくハ おもへとかひなく かくはかりにもこゝろつくしたるものをと かたられたれはい侍そハおのかしりたる人になんといへは ひしりよろこほひてそ【其】はとしころのほい【本意】かなひたり いと うれしさらハ【さあらば】 かへしやりてん その人にたかはすハ【違いなければ】とらせ給 ひてよとて ふところより出されたるをやかてミつからもてゆ きてけふハしか〳〵の事ありて来つといふを湯あミし