翻刻
【右丁】
●烟入ふミ出シ形細工人
文化年中小普請組近藤左京殿支配柴山熊太郎
本所津軽越中守殿表門通ヲ先江東の方
二丁程行二ツ目ニ有之横丁右江二軒目之由
岩尾次郎右衛門殿文化十二亥年四月上旬
申聞候
●無妙ゑんの能の次第 無名異(むめうい)也
是ハ石州ゟ出る無妙ゑん最上之品也是ヲ
御勘定所江たのミ石州の御代官ゟ取寄て
貰ふ也水どくヲけス又打身痛ニ酒ニ而解
付る
【左丁】
●通ジ薬 又方竹の粉吞てよし
又方 大根しぼり汁江小豆を漬置テハ干
〳〵幾度も
して干上ケ仕廻置のみてよし
蝦夷地ニ而さりがにトいふ是ハおくりかんきりの
題ニ用る薬なり松前奉行支配小役人所持也
●金はく置やうの傳
せしめうるしへ極上の弁がらヲ少シ入レ
能交置是ヲ下地江すり込置程よくかわく
時ニ金箔ヲ上より置方全わたニ而そろ〳〵と
おし付る也
●引風の時熱早ク發る法
そば粉ヲ煎てそば湯ヲいたし中へ白砂糖
を入給る事度々ニ而妙也