翻刻
【右丁】
きうびの節のごとくニ當テ夫ゟ胸のごとく
左右へ点ヲいたし尤何レも灸数壱ケ所へ
十五火ツヽすへる也
一 圖ニ有之手の疳筋より血を取事都合
三度ニて三度目ニ跡ニ而灸点いたし扨又血を
取ニ者木綿針がよし男子ハ左ゟ取初メ跡ニ而
右手ゟ血を取ル但突たる穴より出るたけハ
何度も血をしぼり取ル病強キ程血多ク出る也
一 寸尺ヲ取ニハ白元結がよし
一 灸点いたし候ても不就成日が又ハ宅ニ而取込の
事あらバ翌日ニても吉 一灸数ハ一ケ所十五火ツヽ
【左丁】
一 忌中又ハ服中ニ而も構なし
一 寸を取たる元結ハ焼捨べし
一 乳をふきたる紙ハ雪隠ニ入べし
一 眼病の躰ニ見請候節者左のことく灸点いたし遣候
【小指、薬指を折った右手掌】尤何レか両眼之内あしき
方江点スべし又両目とも
不宜時ハ左右とも点ス灸
数右同断ツヽ日々一ト廻り也
此帳百三十六枚目ニも有之
おこりの灸点ニ似たり
但法ハ本所逆井渡向四軒
茶屋ゟ右江行徳海道半道程
行左江西一の江村ニ而大杉
権五郎方ニも有之由
【朱筆】圖のごとく小ゆびの先の
あたる所灸点スル也