翻刻
【右丁】
【薬袋表、枠囲い】
丸にカタバミの家紋 新製 欣枡散(きんしやうさん)
一第一精氣をまし痰を解し能血を治め
腹内をあたゝめ能とく【毒】を出し胎中の滞を
下す多産の婦人ニハ別而吉常に御用有て
其德多し
文化十三子年正月半田氏製
【袋下】
竹筒か曲物又ハ
焼物等ニ詰るべし
三十二銅―△
代 四十八銅―半月形
百銅 ―○
相印覚
●席浄煙(せきじやうゑん)の法 代十六銅ツヽ
壱升ノ小豆ヲ細末し其中へ干たる
桜の葉ヲ細末し弐合交ル也
【下段、薬袋、枠囲い】
秘法 席浄煙(せきしやうゑん) 半田氏製
何によらず不浄の香匂ひ候ハヽ
早速手あぶり火入の類へ此薬
少しツヽ入れ程よくたくへし
悪敷香を止る事妙なり
【右丁】
田沢久左衛門殿傳之
●暑寒にとぢられふさぎて食物薬も不通言施したる時の法
さゆヲ煑立て中へ手拭ヲ入れ程能しぼり此あつきヲ
みぞおちへ何度も取替〳〵押あて置あたゝめ
べし立所ニ能ひらく也其時薬ヲあとふる也
又吐も下しもせぬ時ハ塩湯沢山給ル也吐か下ス也其跡ニ而薬用るべし
但落馬等ニ而打候ニも其打たる所ヲ如此すべし
是妙ニして立所ニ平癒ス其切ニ而跡引不申
又肩張たる時も如此ニして治ス
●油虫除ケ
木々ニ油虫附候時紙ニ而も小札江左之通
認メ枝々江所々ニ下ケ置べし油虫去る事