翻刻
【右丁】
奇妙なり【紙縒り図】前銭十六文
「濟」●足ニまめふみ出さぬ咒
遠方江出候節足の裏ニ錐(きり)トいふ字を
書て行べし妙なり
料り【朱】●初たけ作よふの事 小出大助殿ゟ傳之
男松の木有之下の辺へ初 茸(だけ)の錆(さび)たる
取喰ぬヲきざみて所々江沢山ニ土の上ニ蒔テ
置べし自然と其気土ニ残り有て翌年
より其辺江初たけ生ずるもの也
●鉄物さび落ス法
【左丁】
もみ糖【糠】沢山の中へ入て能クこするべし
若又落兼候ハヽ水を少ツヽ打テよし
●塗り物仕上ケみがきの法
うるしぬり物ハ極上の小ぬかヲ燈油ニて
しめし手の平又ハゆび先を以念入こすり
候得者つやよく出る物是塗師方の
傳秘なり黒朱其外何ニも如此ニ而よし
●かさ直る薬 又銘法ニハひきがへるの腹わたを取り捨
其跡へせみのからト耳艸ヲ當分ニ入
能詰黒焼ニして六十一日ケ間さゆニて吞也
草のどく溜メを干置て三ケ年給候得者
本腹ス但塩氣者堅ク忌べし
【「濟」は黒角印】