翻刻
【右丁】
半斤入又能 摺交(すりまぜ)て古酒壱升ニ而煑詰
常の練薬より少シ堅メニして○程ツヽニ丸シ
置常々持薬に壱ツヽ用て吉但口中若シ
匂ひ悪鋪候はゝ其時飲少々飲て吉右悪敷
香を去る事妙なり
●せゐぶんよわく聲を遣ふ ひいよわく
氣きよの類ニ常々持薬ニ用る方
大梨子皮ヲ去りて三ツわさびおろしニて能おろし水ヲしぼりて摺也
しやうが十かぶ右同断ニして吉 大白砂糖壱片
黒ごま壱合能する右四味一所ニして右なしと
しやうがのしぼり汁ニ而まぜ唐手鍋ニ入とろ〳〵
火えかけせんじ詰る但至而虚性の人ニは左之通
桃仁壱匁目甘草五分ひげ人参五分各細末ヲ加る
【左丁】
若又なししやうがの汁不足の時は上酒少シ
入せんじ詰て吉
●のんどけ口ひの薬 又方なんてんの実ヲ丸ニ而
呑候得者夫たけははれ不申候
痛ニは実ヲかみて呑べし黒焼も吉
のびるの玉斗りを取り三盃漬にいたし置
常々少ツヽ持薬に用て吉又赤とんぼう黒焼ヲ吞て吉
●さんごじゆヲ角ニ而拵る法
角を好の形に拵置夫ゟ酢ニさんざしヲ入
にる也又青くするニハ梅酢え塩抜板緑青
を入て煑るべし
料り【朱】●昆布ヲ和らかにする法
こんぶヲ塩水ニ漬置ば和らかニ成也