翻刻
【右丁】
●諸の角を糊のことく又餅のごとく
器物に作る法
鹿角粉(つのこ)を能キ青竹の跡先ニふしヲ附置
右竹の外皮をけずり取厚紙の如くニし
小サ穴を明ケ是え右角粉ヲ入堅くせんニ仕
夏月厠の壷え漬置弐十日程過て取出し
見れば角粉和らかに糊のことくニ成る是ニ而
細工ヲすべし又堅んと思はゞ大根のしぼり
汁ニひたし置て吉又甘艸のせんじたるを
水ニさまし置此能ひへたるニひたすべし
能ク堅く成る物なり
【左丁】
但是は古法にて急の間ニ不合
角粉ヲ鍋ニ入テ水は見合入䗜蜒を数十
入能々煑る法が吉則此帳五百三〆ニ留有之
●玉ヲみがく法光り出ス傳
万玉類さんごじゆ水しやう其外とも磨たる斗ニては
光り無之光りヲ出スニは磨ク一日前ニ燈油ニ
ひたし置テ取出し磨ケバ光り出る也
●象牙又は鹿の角を珊瑚珠ニする法
ぞうげ又角成とも其器の形を拵へ能酢ニ
すおふヲ入是をせんじ取出シ堅べにを能々
付て色よき時又さつと以前の酢ニひたし煑る也