翻刻
【右丁】
料理【朱】●沢庵漬上風味の仕法又方風味宜いたし候ニハ
漬る時酒ヲふり〳〵漬る也
一例年定式漬方一樽ニ付早漬は糠六升ニ塩四升入
中比出シ候方は糠六升能ふるひテ塩六升入年ヲ越から漬ニはぬか六升ニ塩八升入
右之通何レも押は随分つよく候方よろしく候
是は文化十三子年六月中旬巣鴨新屋敷之
大御番鳥居又右衛門殿之実母ゟ傳授有之
○角和らかニする法 御納戸頭星野鉄三郎殿傳
一鹿の角ヲ地中え埋置外皮ト真ンを除き正味ヲ
鰹節のごとく削り目方百目げぢ〳〵壱合入レ
右二品を水ニ而せんじとかす也
但し麦わらを壱寸ふとニ切白水ヲかけて
むらす置べしげぢ〳〵ニ成るなり
【左丁】
●心ト申字認方心得筆法の事
《題:心》
ホウケン」ノ点【四画目】
シンホウラク」ノ点【三画目】
ナイシ処ノ点【二画目】
シンシ」ノ点【一画目】
《題:存》
折枝ノ点【六画目】
《題:也》
入日(ニウビ)ノ点【三画目】
●入歯の歯ぐき色よき法
右歯ぐきのつげ黄色ニて色不宜時はまづ
一遍せんじ出シ能干上ケて夫ゟ後すおふのせんじ
たる妙ばん不入がよし此せんじ汁ニ入能せんじ候へば
よき色に色が付候事 但右歯ぐきえ歯ヲ植ざる
前ニ右のごとく色ヲ付候事