翻刻
【右丁】
咒【朱】●途中にて放レ馬向ゟ欠来る時又は坂にて
車とゞめ兼候時立向ひ此哥三べん申也
ほの〴〵と明石が浦の朝雰【=霧】に
嶋がくれゆけ 舩おしそ思ふ
咒【朱】●盗賊不入御歌 門口其外道具入等えも張置也
又方上総国柴山の仁王尊可信事肝要也
うき草の人はなれにや磯がくれ
思ひなかけそ沖津しらなみ
●半紙安キ上紙求よふ
大紙屋に而見せ紙とて四ツに竪に折有之是は
壱〆メの紙の見せ紙也壱状に付上品十六文ツヽ也
【左丁】
料【朱】●あわび和らかに成る法
是は生の鮑を貝をはなし夫ゟ生大根にて
両面より能たゝきて煑るべし妙也
料【朱】●さゞい和らかに煑る方
生のさゞいヲ蓋の上方ゟへらヲ入てくるりと
中をこすり廻してみを抜べし夫より
能洗てぬめりヲ取テざつと煑る也和らかに成ル
料【朱】●な漬和らかに漬る法
塩湯を煑立沢山ヲさまし置此極ぬるゆへ
なヲ入上より鍋ふたの類ヲふたにうかし置べし
四五日過候へは能つきて和らかに給る也