翻刻
【右丁】
料【朱】●ほら貝生に而ぬく法
天井ゟ慥成縄に而ほら貝に中ウに釣置此下へ
さらに酒ヲ入置と此酒の匂ひに而自然と貝の
中ゟ身ぬけ出長く成るテ下ル有之とき
そろと引両手に而一さんに脇へ引落スべし
何なく抜ヶ取る物也圖之通り
【ほら貝を釣り下げた図】
●すゝ落し法
しゞみの黒焼にして是をあくに立置此水に而
洗べし数年のすゝ又はふるびも落るなり
【左丁】
●こし水上々吉と成法
樽の中へ下ゟ七八分も間を置よふに板へ二本
足を打夫ゟしゆろのくずを度々能あらひ
干上て是ヲ敷其上へ上砂を度々能あらい
敷て夫ゟ水を汲込置のみ口ヲ付置ちよろ
〳〵と出し此水にて茶をせんじのみて妙也
手玉のろしの方
土場にて焚火いたし其中へ狼の立ふんを入候へは
火煙 真直(ますぐ)に空に上る也且又若立ふん無時は
只のふんに而も狼のふんなればよし