翻刻
【右丁】
●角粉細工練方極秘傳但なめくじげぢ〳〵ヲ入テ角粉ヲ
にるもよし
なめくじ沢山そくいにて押つぶし水にして是を以
極細末成角粉ヲねる也 但角粉に無之ても
安ごふんヲ極細末にして
此水に而練も同様堅ク成
水に入置ても不解ひきの
油ト同事也
又上ヲ能みがき上ケ其上にて
つやヲ出スも此水にてぬるべし
料【朱】●うなぎかばやきえ付る醤油の本法の事
上醤油えみりん酒を入うなぎの頭ヲ焼たるヲ入て
よく煑る也油玉うき風味至而吉秘也
料【朱】●ゑだ柿仕方みの国名物枝柿植村駿河守殿領分にて
渋かきの先花落の所五分四方程のこし皮ヲむく夫ゟ
へたに糸を付一ツ々に釣置程能干たる時筥へわらヲ敷
【左丁】
其上に彼なま干の柿ヲならべ又其上へわらをかけ
〳〵〳〵幾通りも如此して漬置百日程も過て
箱ゟ出シて見れば白ク粉がふき有之也
咒【朱】●狐に被化ぬ法 又方此葉ヲゆでごま和も吉
甚薬のよし岩田殿傳也
白けいとふの花を八月十五日夜八ツ時に取所持いたし
居候へ共【ママ】狐狸等にばかされる事なし
●疫病煩ぬ法
びんろふじ五ツ生せうが三かぶ吞水の内へ入置て
此水に而万給物茶に至迄も仕立給る也四季に
ケ様いたし候得は疫煩なし
但手前井戸ならば井の内水中へ釣シ置て吉