翻刻
【右丁】
●さし木仕よふ傳 こよみに有社日が吉
地火の日は悪し
是は圖之通去年の目ヲ吹たる所がよし
今年吹たる今年切テさしたるは悪し
附かねる物なり 【今春目と去年春目の図】
但秋目の枝は不用也
●渋柿のしぶを抜く方
有徳院様御方
しぶき柿の木の根の廻り壱尺よけてほり三年
寒中に下こへヲ入べし渋氣不残取れる也
●なりたる柿落ぬ方
同断
寒中は猶吉シ春に而も其柿木の根廻りヲ
七八寸も堀て其中へいわしか又はひしこの
古キ求メテ入べし其柿不落也
【左丁】
●継ほの臺の木覚 社日がよし
何木の枝成ともかり継にはハスの臺へ継べし
違なく附く也但久敷は不持候事見合本臺へ継替る也
●歯痛に薬 又方冬瓜ヲぬかみそに漬置
黒焼シ粉にしておはぐろに交遣候へは一生歯の
なんぎなし
仙人艸俗にはこぼれといふ也是ヲ蔭干にして
能干たる時塩三分一入レ黒焼にス
●植木は諸木ともに春目は不切秋目は
不残切ル事秋目えは翌年花無之
●松の下枝かれぬ方
毎春松の新目出候はゝ委【誤記=悉】ク可切如此すれば下枝かれず