翻刻
【右丁】
●安産の咒 又方毎年寺々ニてせがきニ上ケ有之
蓮飯を包テ詰たるわらを腹帯ニ入
〆て居べしけがなく安産也
一京大坂ニ而大御番衆部や之道具ニ遣イ候
すりこ木ヲ頼遣シ是ヲ箱ニ入置産之間ニ
釣置べし安産也
但右すりこぎハ女が手ヲ付候而ハ一切きゝ不申間
一寸ニも女ニ者手ヲ付させ候事無用也
●加持の上手有之所 ろふがい
りういん 其外とも
本所大川橋向横丁ニ而原庭ト申所ニ而
真言宗幸徳寺毎月二七ノ日斗朝四ツ時限
十二銅斗上ル事文化十一戌年冬承之
但人ハ銅しんちうの品ニて湯茶ヲせんし吞ハ甚大毒也
りういんハ是ゟ生ス依之銀トからかねも無用也
【左丁】
●物もらいヲ直ス法
物もらい出来たる當人ゟいふ わりや何ヲむすぶㇳ問
咒ニ懸る前に清キわらのみごヲ洗イ清メて手一そくに
三本切リテ置なり
咒ふ人口の内ニ而答て いもらいヲむすふト答なから此
みごヲ壱度
〳〵ニ一ツ結ぶ
此のことしく當人ゟ聞事三度咒人答も其度ニて
是又都合三度なり如此いたし済候ハヽその結びたる
みご三ツともニ火ニ入焼候へハばち〳〵とはねるト早速
直る物なり但真より出来する吹出来の物貰
もらいニ而不聞候事植村平右衛門殿養母傳之
●のんどへとげ立テぬきの法
又方手の平ラ内江梶木一草ト書て
なめるべし妙也
はくてう木の葉ヲ生ニてのむべしぬける
こと妙なり