翻刻
餘り有り去程に両人弐度の死去度々検使の役
人来着有り其粧ひ■の烏帽子綾羅の衣服
装束随従の輩弐拾人余各格式勝省に準し
法を乱さす曲承掛り并居たり居たり会所の役人
同く威儀正敷土向ひ苶々たる礼拝終て検使
之役人死骸見分死人の使を取帰られらり棺は
長持位の箱外と青漆内黒塗死人の衣類帽子
足袋履等都而惣赤色新に成を着せ棺
蓋を〆 漆膠(シクイ)をなし揆出すた漂夫等大門迄見
送らせたり行列銅鑼をならし又竹に手丸程
成る張貫の玉百計り釣下け門外にも通ふし付るや否
其音雷の如し火のこを散らし煙硝(アンシウ)臭(クサ)き事