翻刻
沢のいや高キ事雲の作 ̄トル山よりも高かる
へしされや其有様を漂夫権市御糺被
仰付《割書:即|》幸ひ其席執翰の補助たり万す
奇異(キイ)の話(コト)とも多けれは別に鼠髯(フテ)を卸(ヲロ) し
終 ̄ニ一冊の双紙を作し号て船便り唐物語ト
題し唐味と薄キ紅の色は色ヘト散る紅葉
浅黄夢見し話(ハナシ)にそ有りけり
湖東寒夫
嘉永六《割書:癸| 丑》年
秋八月 東雲山水
日本ヨリ 唐土え 海上
崇明 弐百十一里 上 海 弐百廿一里
台甫 弐百六十り 普陀山 弐百八十り
寧波 三 百 り 南 京 三百四十り