翻刻!草双紙の世界

コレクション: @chinjuさんと読む草双紙

竜宮苦界玉手箱 : 3巻 - 翻刻

竜宮苦界玉手箱 : 3巻 - ページ 12

ページ: 12

翻刻

あるあさのこと なりしがかの かめとくらげの ふたりの わかいものは あぶらそう じをして ゐたりしが乙ひめがきゃくの うらしまはかめが まはしかたにてさるはくらげが まはしかたゆへたがいに【互いに】じふん【自分】 〳〵のきやくをひいきに して大きな ものいひ をはじ   める ○かめが あくたい あぶらの ことくに 口がすへる 〽これあん まりたい へい【大平】をいやんな きよねんまで はかしのでみ せのせうゆ だるの上に ちいさくなつて ゐてないしよの ひきでつゝかけのわかいものも すさまじひあんまり口がすべるが さいご今の命も しらしぼりあぶらぢごく まつさかさま いはせておけばつけあがると 二かいはおさきまつくらがり 丸あんどう かど付て あぶらを とつてぎよとう【漁灯】 にするがはやくこの【かすれを別の資料で補う】 ばをたちきへろさ【かすれここまで】 ○くらげが大へいほうきの【クラゲが大平、箒の】 ごとく口からはきだす【如く口から吐き出す】 〽それとをからんものは とういなんばんまいばん まいあさほうきせんもの そうじあひわがなを よもやしゆろ ほうき【棕櫚箒】まぢかくよつてみごほうき【稈心箒】の かみくづやろうのちりほこりごうを はたきにはたかれてもわがみ しらずのくさぼうき【草箒】きぐらいばかり たかほうき【竹箒】でもにきりこぶしの 子ほうきを一つくらつててなみ をみろそのときこうくわい なむさんぼうくわうじん ほうき【荒神箒】のみそかばき かみくずかごへなくなれ           〳〵 【太平:太平楽(たいへいらく)。勝手気ままなことを言うこと】 【台の物の亀】 〽かう 二人 りきんで  たつたところはしつ  かいやろうの    仁王と    きている 【くらげ】 〽たち よらば 大木の  かげ わかい ものには     まか  れろだ