翻刻!草双紙の世界

コレクション: @chinjuさんと読む草双紙

竜宮苦界玉手箱 : 3巻 - 翻刻

竜宮苦界玉手箱 : 3巻 - ページ 6

ページ: 6

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うらしまかのだいのものゝかめに のつて行しほとに三てう だち【三挺立】のちよき【猪牙(舟)】よりはやく 二百ましのかこよりも すみやかにて りうぐうへ つきけるが こゝに 一つの ながれの さと【流れの里=遊廓】有か そのありさまは びいどろさいくの とうろうの ごとく五十けんの やなぎはうづまき しなみのごとくに しだれ大門口のてうちんは 水にうつる月のごとくかゝやき そのにぎやかさよしはらに すこしもちがはすちうをとび うをの かごかき あれば きみは さんまの ぢまはり あり あんまはばいの ふえをふき たにしにごさる ほういんさん たよりさより の取つかひ 鯖(さば)よとかへる【「あばよ」と帰る、の洒落】 きぬ〳〵に ごまめをち ぎるたび人 きやく共は?しやふ? なみの二てう つゞみ二上りに ひくしほ時あれば さかつきに さすしほも あり千両の 金魚一時に きへ百貫の ぜにかめ あみがさ 一つかいとなる 欲界(よくかい)の仙窟(せんくつ) 風流(ふうりう)の■沢(■■たく) つゝしむべし おそるべし 〽めう〳〵おそろ〳〵ゑ□□子が【えどつ子が】  やまとめぐりにいつたやうな           心もちだ 〽からくり の口上 じや ねへが なんと ごろ うし たる やぶんのていは どうでごせへ       す 〽このさとの あんまはあかにしなり【赤螺なり】 あかにしをふえにして子どもの もちあそびにするも又あり にし【螺】はかたのはる【肩凝りの】くすりなり といふもこのいはれなり 〽ちくふ しまの うたひに うさぎも なみをはしる かといふがこの さとのかごかきは なみのうへをはしる ゆへなみたいていな 事ではなししかしなみ のうへを?ありくとりへ には わる? ぢの きれ  ぬ  ば かり  が かす り なり と いふ うは さ なり 【三挺立の猪牙:普通の猪牙舟より少し大きめで櫓を三挺たてた高速舟だったらしい。正徳三年に(おそらく倹約令で)禁止されたこともあるとか。】 【めうめう(妙妙)おそろおそろ(恐ろ恐ろ):妙妙は見事だということ。恐いほどすばらしい。今っぽくいうと「すごい、ヤバイ」】