翻刻
間一
《割書:大地震大津波|東海道間ノ宿》末代噺種
○箱根(はこね)と三嶋(みしま)の間(あい)の宿(しゆく)山中(やまなか)半(はん)潰(つぶ)れ往来(わうらい)の大地(だいぢ)
割(われ)る○三嶋(みしま)より少(すこ)し東(ひがし)小林(こばやし)村大地五丈計り破(わ)れ
右 割口(われくち)へ家(いへ)壱 軒( けん)人(ひと)九人 落込(をちこみ)死(し)す同所より西の方千
貫樋より半道|北(きた)在(ざい)|石田(いしだ)村 大損(おほそん)じ木瀬(きせ)川大あれ 【千貫樋、せんがんどい】
○豆州(づしう)下田浦(しもたうら)大地震大つなみにて過半(くははん)流(なが)れる
○沼津(ぬまづ)并に其近辺(そのきんへん)の人々 地震(ぢしん)を逃(のが)れんが為に川舟
に取乗(とりのり)居候處大 津波(つなみ)来(きた)り皆々(みな〳〵)溺死(てきし)す○原吉原(はらよしはら)の
間(あい)の宿(しゆく)柏原(かしはら)半崩(はんくづ)れ○吉原 鈴鹿(すゞか)川 大橋(おほはし)落(をち)る澗井川
三度橋落る○間(あい)の宿(しゆく)元市(もといち)
場(ば)人家(じんか)過半(くははん)潰(つぶ)れるその日
同所に備前様(びせんさま)御家中(ごかちう)御 止宿(やと?ま?り)
なりしが具足櫃(ぐそくひつ)より白米を
出し鍋(なべ)をかり飯(めし)を焚(た)きて
野陣(のぢん)し誠(まこと)に心得(こゝろう)べきの
義なり○富士川(ふしかは)のひがし
松岡(まつをか)村 大崩(おほくづ)れ怪我人(けがにん)あり