翻刻
佐不蘭(さぶらん)《割書:名義|不詳|》
山指甲
《割書:のずいせん|》
生花百競曰
山慈姑(さんじこ)
和名 阿未奈久佐
予曰
別に稱る山慈姑(さんじこ)と者あり是は別物也
同め名を草計上異也秋の末より葉を
生す水にに似たり能凌て冬を二月
彼後茎生め一の茎の如 箭簳(やがら)の梢に
四五 辨(りん)つゝ開花冊色似る山冊(ひめゆり)に
根亦如水仙の之石蒜の屬ら稱
山慈姑と畧此者(さぶらん)は開花の時葉相
連花は畧相似り國俗此を謂山(さん)
指甲(しこう)と又山慈姑(さんじこ)《割書:音指甲の|音相近|》唐
土より棄る 泊夫藍(さぶらん)紅藍の花也泊夫
藍湯云り泊夫藍は紅花に非す
形状如此の者根似り水仙に六
物新志に詳也此者則倭の
泊夫藍と云
両花丙戌姑洗
十有二日寫
黄花齋(わうくわさい) 名云 幾波(きば) 不(なし)諸本草に未見之或は之を考
奈乃奈豆那(なのなつな)と 云て葶歴と非也