翻刻
本草綱目曰
鶏腸草 〇かはらけ菜 〇をはこべ 〇たびらこ
《割書:むらさきはこべ|》 人日七種の其菜也
鶏腸菜は味微苦く咀めは之を涎滑にめ莖の中に無縷微紫色
花亦紫也と云此れ矣(ならん)
鵞腸菜は味甘く莖中空にめ有縷花白色以て此を爲別種と
農政全書に云鶏腸菜は莖方にめ色紫其葉對生す似て 菱(ひし)の
葉に紅粉花を此一物乎
否不知最小紙異已
群芳暦巻條に載
救荒本草に曰綿絲菜《割書:たひらこ|かわらけな|》 土盌菜(かはらけな) 田平子(たびらこ) 佛(ほとけ)の 座(ざ)
七種菜の中田平子佛の座と稱する者最多し黄花菜をも田平子とす《割書:大和本草|》
此草俗に牟未古也之(むまのこやし)と云土器菜(かはらけな)の名無之以て何を是(ぜ)也とす欤群芳暦には
當草を詳にす今見(けんす)るに救荒を綿絲菜に無し名田平子の載す別に婆々指甲菜(かはらけな)を
和漢三才圖會柔滑菜曰
黄鵪菜(たびらこ)
増補多識編柔滑菜ニ曰
鶏腸草 和 今按に 牟羅左幾(むらさき)
名 波那乃波古倍(ばなのはこべ)
多識扁には土盌菜の無名義
群芳暦には鶏腸草(かはらけな)とす婆々指
甲菜も土器菜と云矣二物同
名ならん矣救荒の鶏腸菜花葉
不合
〇農政全書
〇群芳暦に又曰 婆々指甲菜(かはらけな)
《割書:はヾしゆうさい|》
予曰
農政全書に婆々指甲菜と與を鶏
腸菜分載是一物ならん矣和漢三
才圖會の 婆々指甲菜(はヾしゆうさい)能 土盌(かはらけ)
菜(な)に合
丙戌姑洗中有
二日真寫