翻刻
丁亥姑洗十有九日
後園寫
細葉鵞(こはこべ)腸菜 本草及群書に
《割書:さいやうのはくべら|》 不出
本草に有るを二種不載
此者状與繁縷無
異る 然共至而細葉にめ一
根より繁茂す莖の中にも又有
縷外に 鶏腸草(むらさきはこへ)南蠻
繁縷あり別種也 水馬(みつは)
齒(こべ)は則 水馬齒(みつむまひゆ)繁縷の
非ふす類に
和名類聚抄ニ云
續断 《割書:をにのやから|》 拾遺本草に曰續断《割書:去声和名波美|於仁乃夜加良|》中に有水謂之含水藤
《割書:はみ|》
多識編濕草類ニ曰
續斷 《割書:和 波美(はみ)一に云 於仁乃也(をにのや)|名 加羅(から)又 於仁阿佐美(おにあさみ)|》 《割書:異|名|》屬折《割書:本|經|》 龍豆《割書:別|録|》 南草
接骨《割書:別|録|》
本草和解に曰三月に苗を生す四月に花あり紅白花と云者
不見二月に苗を生め三月に花あり是は土地に依りて有へし 替(たかい)
莖を折て見るに烟りの如く塵の飛といふ詳に相合ふ武江産物志に
續断を 踊子草(をとりさう)とする者真也踊草は 畧(ちと)似て別物也
丁亥姑洗十有十日
真寫
或人曰
紫雲菜《割書:と云|》 可考 羅生門《割書:共|》
《割書:るりてうさい|》 救荒本草に出寿考紫雲菜
《割書:又ひきをこし|》 は立波卉艸に云る續斷に非らす
続断に数種あり此者宿根苗を生し地に搦て節々より根を生す葉は沙参又
杏葉沙参葉に彷彿り少し皺文あり其地に搦節には花を生せす一莖又宿
根より生め花を著はす踊子草に佀て其花横に連る踊子草一名編笠艸
をも続断に充者あり続断藤は地に搦く莖の名也続断生蔓草に非らす