東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: コレクション 1

究理知慧の勧 : 訓蒙画入 巻之2 - 翻刻

究理知慧の勧 : 訓蒙画入 巻之2 - ページ 10

ページ: 10

翻刻

【右頁】 【人物が水中の虚像を観察の図】            人(ひと)をして茶碗(ちやわん)の            内(うち)に水(みづ)を少(すこ)し入(いれ)            しめなば少(すこし)く銭            の端(はし)を見(み)るべし            漸(だん)〻(〴〵)水(みづ)を入(いれ)るに            随(したが)ひ銭(ぜに)も漸(だん)〻(〴〵)見(み) えて水(みづ)茶碗(ちやわん)に満(みつ)る時(とき)は銭(ぜに)全(まつた)く見(み)ゆべし是(これ) は光(ひかり)の水(みづ)に入(いり)て斜(なゝめ)に折(を)れ銭(ぜに)のかたちを引(ひき) 【左頁】 あらはすゆへなり 光(ひかり)は硝子(びいどろ)や水(みづ)に入(いり)て曲(まが)るのみならず水氣(すゐき) 中にも又 折(をれ)るものなり此(この)世界(せかい)の周囲(めぐり)にも 髙(たか)さ四五十 里(り)の間(あひだ)空氣(くうき)ありて包(つゝ)む物(もの)故(ゆへ)日(にち) 輪(りん)の光(ひかり)は天(てん)より来(きた)り此氣 中(ちう)に入てより折 て斜(なゝめ)に来るもの故 吾人(われ〳〵)の見(み)る日月(じつげつ)星辰(せいしん)も 又 本来(ほんらい)の定位(ちやうゐ)にあらざる也 空中(くうちう)に水氣(すゐき)多(おほ) き時(とき)は日月を始(はじ)め万物(ばんぶつ)の像(かたち)こゝに寫(うつ)り空中