東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: コレクション 1

究理知慧の勧 : 訓蒙画入 巻之2 - 翻刻

究理知慧の勧 : 訓蒙画入 巻之2 - ページ 9

ページ: 9

翻刻

【右頁】 光(ひかり)の清水(せいすゐ)を透(とほ)す時も矢張(やはり)折(を)れて斜(なゝ)めに入(い) るものなり河中(かわなか)に游(およ)ぐ魚(うを)をつく者(もの)は其(その)理(り) をしらずして自然(しぜん)にこれを識(し)るといふ今 魚の在(あ)る所(ところ)を突(つか)ばかならず其魚に當(あた)るこ となし其 故(ゆへ)は今いへる如(ごと)く光(ひか)りの水中(すゐちう)に 入(い)りて斜(なゝめ)に折れるゆへ目(め)の見(み)るは真(しん)の魚 にあらずして虚象(かけ)の魚なり真(しん)の魚は少(すこ)し わきの方に在り然(しか)し水の深(ふか)浅(あさ)によつて其 【左頁】 距離(へたゝり)に多少ありその理(り)を見(み)んとなれば茶(ちや) 【川の中の魚の虚像の図】                碗(わん)の中(なか)に                一片(いつへん)の銭(ぜに)                を入(い)れそ                の銭(ぜに)の見(み)                えさる所(ところ)                まで退(しりぞ)き                然(しか)る後(の)ち