東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: コレクション 1

究理知慧の勧 : 訓蒙画入 巻之2 - 翻刻

究理知慧の勧 : 訓蒙画入 巻之2 - ページ 12

ページ: 12

翻刻

【右頁】 物(もの)なれども蛍火(ほたるび)朽木(くちき)生(なま)の海魚(うみうお)等(とう)の光(ひかり)と同(おな) じものにて之(これ)を燐光(りんくわう)といひ皆(みな)それ〳〵理合(りあひ) の有(ある)ことにて決(けつ)して怪(あや)しき物(もの)にあらす之(これ) 等(とう)の陰火(いんくわ)火(ひ)の玉(たま)等(とう)の訳(わけ)は二編に解(と)くべし 蟲類(むしるゐ)にて夜中(やちう)大ひに光(ひかり)を発(はつ)すものあり之 は大抵(たいてい)血(むし)の光にて其性(そのせい)熱(ねつ)なけれども毒(どく)あ  るものゆへ山家(やまが)に住居(すま)ひ又は夜行(やかう)をする 人(ひと)はよく之(これ)を慎(つゝし)み必(かなら)ず玩(もてあそ)ぶへからず 【左頁】    ◯風(かぜ)の吹(ふ)く叓 風(かぜ)といふて別(べつ)に一種(ひといろ)のものゝあるにあら ずして空氣(くうき)の流動(りうどう)するものをいふ其(その)状(さま)は 水(みづ)の流(なが)るゝに敢(あへ)てかはることなし其空氣 の流れ動(うこ)く故(ゆへ)は前(まへ)にもいへる如(ごと)く万物(ばんぶつ)何(なに) 物(もの)によらず熱(ねつ)を受(うく)れば脹(ふく)れて其 容(かさ)を増(ま)し 輕(かろ)くなるものなり空氣も温(あたゝか)なる処(ところ)にあり て熱を受れば稀薄(うすく)なりて上に昇(のぼ)る理(り)なれ