東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: コレクション 1

究理知慧の勧 : 訓蒙画入 巻之2 - 翻刻

究理知慧の勧 : 訓蒙画入 巻之2 - ページ 13

ページ: 13

翻刻

【右頁】 ば熱(ねつ)を受(うけ)たる空氣(くうき)は頻(しきり)に上へ昇(のぼ)り跡(あと)は空 氣のなき処(ところ)となるゆへ其(その)周圍(まわり)の冷(つめた)き厚(あつ)き 空氣(くうき)は其 空隙(すきま)を填(うつ)めんと頻に動(うご)きて其(その)所(ところ) を換(か)ふる是(これ)則(すなは)ち風(かぜ)なり例(たと)へば浅(あさ)き葐(ぼん)【蓋ヵ】に水(みづ) を入(いれ)おき其水の一部(いちぶ)を茶碗(ちやわん)にて汲取(くみと)れば 跡(あと)の水は其 汲(くみ)とりたる跡を填(うづ)めんと流(なが)れ 來(きた)る空氣は人(ひと)の目(め)に見(み)えざれども風の吹(ふく) もこれと同(おな)じ理合(りあい)にて風呂(ふろ)の鉄砲(てつはう)の火(ひ)の 【左頁】 さかんなるも鉄砲筒(てつばうつゝ)の中 空氣(くうき)は 温氣(うんき)を受(う)けてしきりに上へ のほり筒の中は空氣の なきところとなる【盆の水をすくう小児の図】 ゆへ其(その)間隙(すきま)うづ めんと下より空氣の おし入(い)り其はいる㔟(いきほ)ひ にて火(ひ)のおこすゆへなり風(かぜ)なき